あなたは暗号通貨業界で最も悲惨なことは何だと思いますか？強制清算？資金のロック？

どちらも違います。

最も悲惨なのは——帳簿上では数十万の含み益があるのに、実際に引き出そうとしたときに、資金が全く出せないことです。

少し前の深夜3時、2年付き合いのある友人から連続で十数通のメッセージが届きました。彼は30万Uを場外取引で法定通貨に換えて、銀行口座に送金した直後、スマホに通知がポップアップして、「非窓口取引は一時停止され、アカウント状況に異常があります」と表示されました。

どういうことかというと？カードが凍結されたのです。

お金は口座にあるのに、一銭も動かせない。その感覚は、鍵を持って家の前に立っているのに、ロックが変えられているようなものです。

彼は完全に呆然としました。空気コインを煽ったわけでも、資金盤に参加したわけでもなく、ただ素直にOTC取引をしていただけなのに、なぜこうなったのか？

後に警察の介入で判明したのは——彼が受け取った資金は、上流に詐欺事件が関わっている可能性が高いということです。詐欺師が不正資金を彼の口座に洗い流し、その資金の追跡が進むと、彼は「最後の一環」として巻き込まれてしまったのです。詐欺師は逃げ去った後、彼のカードだけを先に凍結したのです。

この事態は本当に防ぎようがありません。

しかし、あまり慌てる必要もありません。もしあなたが正常な取引をしているなら、90％のケースで解凍は可能です——調査に協力し、完全なチャット履歴や送金証明、取引の流水を提供すれば、白旗を揚げた後に資金は解放されます。ただし、その過程には少なくとも1〜2ヶ月、多いと半年近くかかることもあります。その時間があれば、市場はすでに何回も動いているでしょう。

一度経験すれば、あなたは一つの真理を理解するでしょう——出金の方が取引そのものよりも重要だと。

私自身は今こうしています——

「OTC専用カード」を作りました。このカードは取引以外には一切使いません。出前も水道光熱費の支払いも、友人への送金も、どの決済プラットフォームとも連携しません。まるで白紙のように綺麗な状態で、何かあってもはっきりと説明できる状態です。

場外取引は長期の信頼できる相手だけに限定し、できれば業界内の知人の紹介を利用します。数円のレート差を狙って知らないアカウントと取引するのは避けるべきです。お金は稼げるかもしれませんが、そのリスクはどうでしょう？

大きな額の出金？一度に全部やらないのが鉄則です。少額ずつ分割して引き出し、各取引後はカードに2日ほど置いてから次に進む。銀行システムには異常監視があるため、短期間に大額の出入金を頻繁に行うと、すぐにリスクコントロールの対象になります。

あなたは私が慎重すぎると思うかもしれません。

でも、この業界では、実は多くの人が帳簿上で何十万も儲けた後、最後の出金の段階で全てを失っています。苦情も申告も無駄、解凍もなかなか進まない——その無力感は、損失よりも辛いものです。

要するに、暗号通貨業界では、稼ぐことは半分だけ完了したに過ぎません。

資金を安全に、スムーズに、きれいに手に入れることこそ、本当の勝利です。取引技術は市場の動きを掴むためには重要ですが、資金の安全意識こそ、利益を守るための最も大切な要素です。

取引を確実にこなせる人は多いですが、安心して資金をポケットにしまえる人こそ、真のベテランです。