この業界には「富の自由」を叫ぶ口だけの人が山ほどいるが、実際に手持ちのチップを守りきれる人は、10人中3人もいない。

先月、若い人に会った。合約で3万円を何度も出入りさせながら、大半の半年で口座残高は四桁だけになった。一方、隣の老王は静かにしていて、今年は2回の正確な操作だけで、5万円の元本を80万円以上に増やした——この差はすべて「ロールポジション」の技術にある。

ロールポジションはレバレッジを使って無茶なギャンブルをすることではない。これは少額資金で逆転を狙う本格的な戦法だ。

11月のBTC相場を例に取ると、95,508ドルから85,350ドルまで下落し、18日間横ばいの後、突然取引量を増やして94,000ドルを突破した。この「深くしゃがんで蓄え、爆発させる」量の構造こそが、ロールポジションの黄金期だ。老王はそのタイミングで突破ポイントを狙い、適切なレバレッジをかけて、MACDのゴールデンクロス信号とともにエントリーし、30日も経たずに4倍に増やした。

資本金が100万円クラスになれば、戦略も自然と変わる。

今、BTCは85,000ドルから95,000ドルの範囲内で揺れている。現物をしっかり持ち、20%上昇したら本物の20万円になる。高レバレッジで賭けるよりも安全だ。$BNBも今年の新しい管理層就任後、一時は1370ドルまで上昇し、最近は890ドル付近に安定している。知人は100万円を使ってグリッドトレーディングをし、月利は安定して4%〜5%だ——これが元本の底力だ。

ロールポジションには鉄則が三つある。

第一は耐えること。今年のETHは2800ドルから3200ドルのレンジで丸3ヶ月横ばいだったが、多くの人は途中で耐えきれずに撤退した。本当のチャンスは、待てる人だけに残る。

第二は確実性を掴むこと。取引量が3倍以上に増え、重要な抵抗線を突破するなど、明確なシグナルが出たときこそ、大きく仕掛ける価値がある。

第三は素早く正確に決めること。11月末のSOLが250ドルの抵抗線を突破したとき、10分迷っただけで30%の利益を逃した。

多くの人はRSI指標さえ理解していないのに、10倍レバレッジをかけて突撃してしまう。

暗号資産界の一攫千金のチャンスは毎日あるわけではない。ロールポジションこそ、普通の人の「逆転の鍵」だ。

少額をじっくりと増やして100万円にする方が、「一夜で大金持ちになる夢」よりずっと信頼できる。

一歩一歩確実に進みながら、お金を増やしていくことが大事だ。