Gate日報（12月3日）：American Bitcoin株式が38%暴落；ポーランド大統領が暗号通貨法案を拒否

ビットコイン（BTC）が短期的に強く反発し、12月3日時点で約91,647ドルとなっています。主な要因は、Vanguardが突如としてユーザーに暗号資産ETFへの投資を開放したことです。トランプ氏の息子が関与するマイニング企業American Bitcoinの株価は、ビットコイン代理取引の頓挫を受けて一晩で38%急落しました。ポーランド大統領は厳格な暗号資産法案を拒否し、「ポーランド人の自由を脅かす」と述べました。

マクロイベント & 仮想通貨業界のホットトピック

1、エリック・トランプが率いるビットコインマイニングおよび資金管理会社American Bitcoin Corp（ABTC）の株価は火曜日に急落、市場環境の厳しさが引き続き暗号資産関連株に圧力をかけています。ABTCは9月初旬、Gryphon Digital Miningとの逆さ合併を通じてナスダックに上場しましたが、寄り付き直後に株価は半値以上に急落。Yahooファイナンスのデータによると、同株は一時1.75ドルまで下落し、当日最大で51%の下落。その後下落幅を縮小し、2.19ドルで取引を終えました。

2、ポーランドの大統領カロル・ナウォツキは、暗号資産市場に厳格な規制を課す法案への署名を拒否しました。この動きは暗号資産コミュニティから称賛される一方、政府内の他の関係者からは強い批判を浴びています。大統領府が月曜日に発表した声明によると、ナウォツキ大統領はポーランドの「暗号資産市場法」を拒否し、この法案の条項が「実際にポーランド人の自由、財産、国家の安定を脅かす」と述べました。この法案は6月に提案されていましたが、ポーランドの政治家トマシュ・メンツェンを含む業界関係者が批判しており、議会で可決されたものの大統領が署名を拒否するだろうと予想されていました。

3、イーロン・マスク率いるX Money社が上級エンジニアを募集しており、旧Twitterのソーシャルメディアネットワーク向けに新たな決済プラットフォームを構築しています。これは、この億万長者がデジタルウォレットを導入する計画がいよいよ前進することを示唆しています。Solanaは12月2日、Xプラットフォームで「XはX Moneyのテクニカルリーダーを募集中。金融サービスの入手方法を数億人規模で変革する絶好の機会です」と発表。注目すべきは、SolanaのアドバイザーであるNikita Bierが今年6月にXに製品責任者として加わっていることです。

ニュース動向

1、関係者：AnthropicがIPO準備を開始、最速で2026年上場の可能性

2、CMEがビットコイン・ボラティリティ指数を発表、株式市場のVIXに類似

3、Celestia基盤のAstria Networkが共有オーダラー・ネットワークを終了

4、BitMineの新ウォレットが18,000枚超のETHを受信、総額5,500万ドル超

5、トランプ氏が次期FRB議長にハセット氏を積極的に示唆

6、Tether TreasuryがTronネットワークで10億USDTを新規発行

7、イーサリアム本体のガス代が0.02ドルまで低下、一部L2ネットワークよりも安価

8、VanEckが自身のビットコインETFのゼロ手数料政策を2026年7月31日まで延長と発表

9、Sonnet BioTherapeuticsがHyperliquid Strategies, Inc.との合併を株主承認

マーケット動向

1、ビットコイン最新情報：$BTC 短期的に強く反発し、現在約91,647ドル。過去24時間で1.75億ドルの清算が発生し、主にショートポジションが清算。

2、米国株式市場は12月2日、取引が薄い中で上昇し、7営業日中6日目の上昇となりました。テック株の上昇は投資家のリスク志向回復を反映し、市場はFRB（Fed）の来週の利下げ期待で盛り上がっています。ダウ工業株30種平均は185.13ポイント上昇（+0.4%）、47,474.46ポイントで終了。S&P500は16.74ポイント上昇（+0.3%）、6,829.37ポイントで終了。ナスダック総合指数は137.75ポイント上昇（+0.6%）、23,413.67ポイント。フィラデルフィア半導体指数は1.8%急騰、インテルは8.7%の大幅上昇。

（出典：Gate）

3、Gate BTC/USDT清算マップによると、現在の91,493.20 USDTを基準に、90,061ドル付近まで下落すると累計ロング清算額が3.73億ドル超、92,304ドル付近まで上昇すると累計ショート清算額が9,600万ドル超となります。ショート清算額がロングに比べて著しく少ないため、レバレッジ比率を適切に管理し、相場変動による大規模清算のリスクを避けることを推奨します。

（出典：Coinglass）

4、過去24時間でBTC現物流入は30.1億ドル、流出は30.5億ドル、純流出は0.4億ドル。

（出典：Coinglass）

5、過去24時間で$ETH、$BTC、$SOL、$PIPPIN、$BCH などの契約取引が純流出上位となっており、トレードチャンスが存在します。

X KOL厳選コメント

Phyrex Ni（@Phyrex_Ni）：「今日は少し疲れました。書いている途中でそのまま寝てしまい、ぼんやり30分ほど寝てから目覚めました。もともと市場のセンチメントは月曜時点でかなり厳しかったです。日本の利上げが不可逆となった今、12月に利上げしなくても日本国債の金利は実質的に上がっており、リスク市場は火曜日も元気がありませんでした。日中飛行機の中でもあまり実感がなかったのですが、米国市場がオープンすると一気に上昇し、米株は大幅高、ビットコインも恩恵を受けました。また、今日はFRBが135億ドルの流動性を追加し、市場を多少潤滑にしましたが、まだ実質的な緩和はなく、流動性も完全には戻っていません。個人的には、現状はまだセンチメント主導の上昇だと考えています。バランスシート縮小が終わったのは確かですが。」

「ただし、私のシステム上では、これはまだ反発の一部であり、全面的な反転にはSLRの解除が必要です。SLRが解除されれば全面的な緩和まであと少しです。また、トランプ氏は今日FRB議長の候補者が最後の1人になったと発表し、数日中に発表される見込みです。ハセット氏が最有力でしょう。市場のセンチメントは今、FRBが完全な緩和状態に入るかどうかを巡って駆け引きされており、底値買いが始まっています。ただし、実際の流動性補充がない状況でどこまで続くかは不明です。」

「ビットコインのデータに戻ると、今日の回転率はそれほど高くなく、投資家は価格上昇に対してそれほど強く反応していません。主な回転要因は短期の底値買い投資家で、特に90,000ドル以下でエントリーした投資家の離脱が多いようです。他の投資家の反応はおおむね通常通りです。」

「前述の通り、価格上昇に対して投資家のセンチメントは比較的良好で、『最後の反発で早く逃げろ』という兆候は見受けられません。多くの投資家は価格変動にそれほど敏感ではなく、全体のポジション構成も安定しています。ただし、今日の上昇は感情面が大きく、流動性の根本的な解決には至っていません。」

本日の注目予定

1、中国11月S&Pグローバル総合購買担当者指数、前回値51.8

2、中国11月S&Pグローバルサービス業購買担当者指数、前回値52.6

3、ユーロ圏10月生産者物価指数（前年比）、前回値-0.2%

4、アメリカ11月ADP雇用者数変動（千人）、前回値42.0

5、アメリカ先週EIA原油在庫変動（万バレル）（～1128）、前回値277.4