GateとFireblocks間で安全かつ効率的な資産管理および取引接続を確立するために、本ドキュメントではGateのOES(オフエクスチェンジ決済)モデルにおける統合の標準運用手順(SOP)を提供します。
このプロセスは認証済みの機関ユーザー向けに設計されており、Fireblocks WorkspaceとGateのOESモジュールを連携させ、カストディ(資産保管)と取引を分離します。このアーキテクチャにより、資金の安全性が強化されるとともに、柔軟かつ効率的な取引運用が可能となります。
統合は、クライアント、Fireblocks、Gateの三者間で連携して進められます。Workspaceの初期化および機能有効化が完了したら、以下の手順に従って認可および接続設定を行い、統合を成功させてください。
参加者
- ユーザー
- Fireblocks
- Gate(OESモジュール)
1. Workspace初期化プロセス
(ユーザー & Fireblocksによる対応)
ステップ1. ユーザーがFireblocksに連絡しWorkspace作成を依頼
ユーザーはFireblocksに申請を行い、Fireblocksが新しいWorkspaceを作成します。
ステップ2. FireblocksがWorkspaceをOES Workspaceとして設定
FireblocksがWorkspaceをGateのOESモードに対応するよう設定し、Delegate、Undelegate、Gas Fee支払いなど必要な機能を有効化します。
ステップ3. ユーザーがGateでAPIキーを生成
ユーザーはGateプラットフォームにログインし、Fireblocks専用のAPIキーを生成します。
要件:
- Gateメインアカウントで作成する必要があります。
- メインアカウント(および全サブアカウント)は以下の両条件を満たす必要があります:
- 未決済ポジションがないこと
- 残高がゼロであること
ステップ4. ユーザーがGate APIキーをFireblocks Workspaceに紐付け
ユーザーはFireblocksに戻り、Workspace設定内でGate APIキーを紐付けます。
このステップ完了後、Fireblocksはユーザーに代わってGateと連携(デリゲート、決済等)が可能となります。
ステップ5. ユーザーが各対応通貨のデリゲート開始(Gateでウォレット作成をトリガー)
ユーザーはFireblocksが対応する各決済通貨をデリゲートします。
デリゲート操作:
- Fireblocks → Gateへのリクエストをトリガー
- Gateが該当資産のマッピング済みウォレットアドレスを自動生成
注意事項:
- 最初のデリゲート試行は失敗する可能性が高いです(ウォレットがまだ初期化されていないため)→ このエラーは無視して問題ありません
- 約10分待ってから再度デリゲートを行うと成功します
- 各対応決済資産はウォレットを有効化するために最低1回デリゲートが必要です
2.ユーザーによる入金 & ガス料金担保(保証金)
従来のOESモデルでは、双方が数百万ドル規模の担保を相互のウォレットに預ける必要がありました。
FireblocksセルフカストディOESモードでは:
1.Gateはユーザーに対し、大きな担保をGateに預けることを要求しません。
2.ユーザーは自身のFireblocks Workspace内に、100 USDT相当のメインチェーン資産を維持する必要があります(gateにデリゲート)
- Gateはこの少額を決済のガス料金担保として凍結します。
- 資産はFireblocks内で完全にセルフカストディされ、Workspaceから出ることはありません。
3.ユーザーは自身のFireblocks Workspace内に、50 USDT相当のメインチェーン資産も維持する必要があります(gateにデリゲートせず保有)
4.合計で 150 USDT分のメインチェーン担保が必要です
メリット: 担保要件が数百万ドル → 約数百USDTに大幅減少。
メインチェーン資産の詳細
① ユーザーがメインチェーン資産をFireblocks Workspaceに入金
各決済チェーンには対応するメインチェーンコインが必要です。
例:
- ERC → ETH
- BRC → BTC
- Solana → SOL
- Tron → TRX
② メインチェーンコインを100 USDT相当分Gateにデリゲート
Gateがこの金額をガス料金担保として自動的に凍結します。
③ Gateマッピング済みウォレット残高を100 USDT以上に維持
十分なガス料金確保のためです。
④ 追加で約50 USDT分のメインチェーンコインを準備
(Fireblocks Workspace内)
複数回の決済取引に備えます。
対応決済通貨 & メインチェーン要件
| 決済通貨 | チェーン | ガス料金トークン |
|---|---|---|
| BTC | BRC | BTC |
| ETH | ERC | ETH |
| OXT | ERC | ETH |
| FET | ERC | ETH |
| BOBA | ERC | ETH |
| ACX | ERC | ETH |
| SAFE | ERC | ETH |
| USDT(ERC) | ERC | ETH |
| USDC (ERC) | ERC | ETH |
| SOL | Solana | SOL |
| TRX | Tron | TRX |
3.決済の前提条件 & 障害時の対応
3.1 Gateによる決済エラー報告
Gateは構造化された決済エラーデータを提供可能です:
ただし、このデータはクライアントへ直接ではなくFireblocksに提供されます。
提供情報:
- 決済通貨
- 決済金額
- 決済ネットワーク(ERC / BRC / Solana / Tron)
- 必要なメインチェーン資産
- 必要なメインチェーン金額
3.2 決済失敗時(例:ガス料金不足)
GateはFireblocksに標準化されたエラー構造を返します。
ただし、Fireblocks側ではまだこれらのエラーが完全には表示されません。
ユーザーが決済失敗に遭遇した場合:
→ 詳細な原因についてはAPIサポート担当者にお問い合わせください。
エラー応答例
{
"success": false,
"errors": [
{
"type": "gas_fee_insufficient",
"currency": "USDT",
"network": "ETH",
"message": "Missing gas fee",
"details": {
"available": "0",
"mainCoin": "ETH",
"required": "0.01"
},
"severity": "error"
}
],
"message": "Gas fee insufficient for settlement/withdrawal",
"data": {
"amount": "100.0",
"collateralId": "fb_test_2001",
"currency": "USDT",
"userId": 2001
}
}
Gateのロジック
- メインチェーン残高不足を検知 → エラーを返す
- ユーザーがメインチェーン資産を補充、またはGateマッピング済みウォレット残高を増やす → 決済を再試行
エンドツーエンドプロセス最終まとめ
初期化フェーズ
- ユーザーがFireblocksに連絡
- FireblocksがWorkspaceを作成
- FireblocksがOES Workspaceとして設定
- ユーザーがGate APIキーを生成
- ユーザーがFireblocksでAPIキーを紐付け
- ユーザーが各対応通貨をデリゲート(初回は失敗→10分待機→再試行)
ガス料金担保フェーズ
- ユーザーがメインチェーンコインをFireblocks Workspaceに入金
- ユーザーが100 USDT相当のメインチェーンコインをGateにデリゲート(凍結)
- Gateマッピング済みウォレット残高を100 USDT以上に維持
- Workspace内に約50 USDT分のメインチェーン資産を維持し、複数回の決済に備える
決済フェーズ
- Gateが必要なメインチェーンガスを計算し、決済を開始
- ガスが不足している場合 → Gateが標準化エラーを返す
- ユーザーがガスを補充 → 決済を再試行
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デジタル資産への投資には重大なリスクが伴い、価格は大幅に変動する可能性があります。投資額の全額を失う可能性があります。関連するリスクを十分に理解したうえで、ご自身の財務状況とリスク許容度に基づき、慎重に判断してください。必要に応じて、独立した専門の金融または法律アドバイザーへ相談することを推奨します。
想定されるリスクの詳細については、Gateのリスク開示およびユーザー契約をご参照ください。
