ブライアン・ジョンソンが直視する「時間の侵食」:インフレと老化を同じシステム的危機と捉える思想

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ペイパルに8億ドルで売却したBraintree(およびVenmo)の創業者ブライアンは、決済業界での成功から突然、人間の寿命延伸という壮大なプロジェクトへ舵を切った。その転換は単なるキャリア変更ではなく、彼の根本的な世界観から導かれる必然的な進化である。ブライアンが今日Project Blueprintの公的顔となっているのは、同じ本質的な闘いを別の領域で継続しているからに他ならない。

経済インフレと人間の老化——一見無関係に思える二つの現象を、ブライアンは「価値を静かに蝕む同一の力」として捉えている。インフレは時間とともに購買力を侵食し、老化は体の生物学的資本を段階的に劣化させる。両者は知的システムにとって最も危険な敵であり、あらゆる理性的な存在にとって、この緩やかな衰退に抵抗することが最も合理的な行動だというのがブライアンの主張である。

ブライアンのキャリア転換:決済インフラから「人生の延伸」へ

ユタ州のブルーカラー家庭で育ったブライアンは、早い段階で「時間をお金に換える人生」が自分の望む道ではないことに気づいていた。決済業界を選んだ理由は、そこがレバレッジ、スケーリング、スピードを提供し、より大きな問題へのアプローチを可能にする基盤だったからである。

Braintreeの経営時代、ブライアンはビットコイン決済の初期実験に携わり、Coinbaseのパートナーとなった。当時のビットコイン決済体験は「ぎこちなく」、十分に理解されていなかった。ブライアンの関心はイデオロギーではなく、インフラストラクチャーの構築にあった。Braintreeは資金の出所には無関心で、単にその基盤を提供することを望んでいた。

2013年のペイパル買収はキャリアの頂点ではなく、次のステージへの入口だった。ブライアンにとって、決済業界という経験は単なる職業経歴ではなく、後に「種レベル」の課題と呼ぶ問題に取り組むための準備段階だったのである。そしてその課題とは、今日、寿命の延伸に他ならない。

物理学的フレームワーク:「生存」が知的存在の最優先命題

ブライアンの世界観は生物学ではなく物理学に根ざしている。知的生命体の根本的な目的は単純明快――生存することである。彼の言葉を借りれば、「知的存在にとって最も合理的なことは、死なないことだ」。

このフレームワークから、暗号通貨、人工知能(AI)、長寿研究という一見異なる三つの領域が実は高度に重複していることが説明される。ブライアンが指摘するのは、これら三つの分野すべてが「最適化」「システム思考」「指数関数的変化」という共通の原理に基づいているということである。それは、現在の体制の限界を超越し、新たな秩序を構築する試みなのだ。

ブライアンの長寿プロジェクト・ブループリントの中核に位置するのが、人間の意志力を排除し、自動運行し続けるアルゴリズムシステムの導入である。彼は健康を、自動運転車や自動取引システムのように、人間の判断を超越した自律的プロセスとして再定義する。データが流入し、最適化された介入が出力され、そのループは休止することなく継続される。意志の力は、もはや不要な存在なのである。

インフレと老化:見えない税として機能するシステムの劣化

「老化はインフレと同じ哲学的基盤を持っている」とブライアンはCoinDeskのポッドキャストで述べた。「どちらも知的システムの段階的な衰退である」と。

この比喩は単なる言葉遊びではない。インフレは経済システムに組み込まれた見えない税として機能し、個人の購買力を蝕む。同様に老化は、生物システムに組み込まれた必然的な劣化として機能し、人体の機能を段階的に減少させる。双方とも、システムの利用者にとって抗いがたい力である。

ブライアンが暗号通貨に関心を持ち続ける理由も、ここにある。ブロックチェーン技術は、中央集権的な通貨管理を分散化し、インフレの支配を相対化する可能性を秘めている。それは、経済システムの「老化」に対する一つの反抗の形式なのだ。

未来の不確実性:AIが変えるシステム進化の軌跡

ブライアンは今、将来の予測がかつてないほど困難になっていると考えている。その理由は、AIがシステムの進化の仕方そのものを変えているからである。教育やキャリアはすでにこの現実を体現している――かつての予測可能な進路は、もはや確実な道を示さなくなっているのだ。

ブライアンが取り組んでいるのは、この新しい時代における人類のベータ版をテストすることである。暗号通貨、AI、長寿研究の交差点で、彼が追求しているのはエントロピーに抗う新しい人類の可能性なのである。決済業界での経験から、彼は学んだ。大きなシステムを変えるには、インフラの最適化が必須だということを。今、ブライアンが見つめているのは、人類というシステム自体の再設計であり、その基盤となる物理的・生物的なインフラの根本的な改造なのである。

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