多くの人が今日の相場を見て戸惑っている。正午前に株式市場の主要指数が突然急落し、皆が原因を必死に探している。実は私が言いたいのは——それほど重要なのかということだ。

反発相場が一定の高みに達すると、調整は日常茶飯事となる。急落があっても、市場の中で多くの人はすでに心理的に予期しており、ただいつどのように調整が現れるかは不確定なだけだ。

私はむしろ、今日の盤中の急落は比較的健全な調整方法と考えている。上昇トレンドの中で急落が起きることは必ずしも悪いニュースではなく、むしろ短期間で場内外の資金が十分に入れ替わる機会となる。一部の利益確定売りを洗い流し、また乗り遅れた資金にとっても新たな参入のチャンスを作り出す。

現在の市場は量的取引（クオンツ取引）に支配されており、集団的な急落は不思議ではない。継続的な反発や上昇は、容易に量的取引の既定の目標を刺激し、量的プログラムが売りに出ると、他の量的取引戦略にも連鎖反応を引き起こし、短期的にこのような急落の局面をもたらす可能性がある。これらの変化に対しては、十分な心理的準備が必要だ。

前述の論理と同じだ——連続下落時には、ある重要なポイントで市場の過剰売り状態からの反発の転換点を考慮すべきだ。連続上昇の局面でも、過熱の臨界点を見極め、その後に来る可能性のある調整を意識する必要がある。今日のこの急落は、日内の視点から見れば確かに調整といえるものであり、これこそが現在の強気市場の強さを証明している——反発の勢いが十分であれば、調整も迅速に行われる。このリズムこそが健全な市場の証だ。