今早刷到一条劲爆消息：ロシア史上最大の暗号詐欺事件Finikoの黒幕がアラブ首長国連邦で逮捕され、既に国に送還された。この2018年から2021年まで運営されたポンジスキームは、10億ルーブル以上を巻き込み、7700人以上を騙した。

正直、このニュースを見てあまり喜びはなかった。なぜなら、よくある話で、1つのFinikoが倒れると、次のマスクを変えたプロジェクトがすぐに登場してくる。貪欲さを狙った搾取の手口は、決して消えたことがない。

**老舗の手法、新しいパッケージ**

Finikoのやり方に見覚えはあるだろうか？月利20%以上を約束し、新しい韭菜（新規投資者）からの資金で古い投資者に利息を支払い、「本当に稼げる」偽りの幻想を作り出す。創始者は豪華車や高級時計を自慢し、自分を富のメンターとして装う。新しい資金が入らなくなると、すぐに崩壊して逃亡。

このシナリオは10年前はMMMと呼ばれ、その後PlusTokenに改名、さらにWotokenと変わった。今市場に出ている「AI量化ファンド」「スーパー・ノード・ステーキング」「流動性マイニングの奇跡」などは、内容は変わらず、手法だけが変わっている。Finikoの結末は、まだ運営中の高リターンプロジェクトに警鐘を鳴らすものだ——あるいは、目覚めていない投資者に警告を送る。

**短期的には、リスク排除の一環**

こうした事件の暴露は、市場にとって実は良いことだ。少なくとも、一部の人には警戒心を持たせることができる。すべての高リターンを約束するプロジェクトが信頼できるわけではなく、大抵は罠だ。特に、「元本保証」「利息保証」「受動的収入」などを謳うものは、すぐにブラックリストに入れるべきだ。

真の投資は決して楽ではない。大きな夢を描くプロジェクトは、最終的に投資者の顔に夢を描き出す。手遅れになる前に、根底にあるロジックを見極めることが何よりも重要だ。