正直に言えば、今回も市場に教えられた。

ある著名な投資家が直接3,308万ドルをETHに全額投入して利下げを賭けたとき、その時はこれで安泰だと思った——FRBが本当に利下げしたんだ！結果は？24時間で10万人がロスカット、合計2億超が吹き飛び、その3,308万ドルも水の中に漂っている。

しかし、私を本当に目覚めさせたのはこれらの数字ではなく、ついに一つの真理を理解したことだ。

暗号通貨界は「イベント」を遊ぶ場所ではなく、「期待」を遊ぶ場所だ。

我々個人投資家はどう考える？利下げが来る→これは好材料だ→買い！

機関投資家はどう動く？利下げの期待が出てくる→前もって仕込む→実際に利下げ→売り逃げる。

これが伝説の「期待買い、事実売り」だ。

振り返れば、10月末にBTCが11万ドルのとき、市場はすでに「12月の利下げ」期待を煽り始めていた。11月に期待が外れ、BTCは11万から一気に8万付近まで下落。

そして12月11日の深夜、実際にFRBが利下げを決定し、個人投資家はチャンスだと感じて9.5万で買いに走るも、24時間後にはBTCは8.9万にまで落ち、また一波の収穫となった。

個人投資家は常に「事実が確定した後」に買い、その後に機関が売り抜ける、その差がこれだ。

さらに恐ろしいのは、パウエル議長が今回仕掛けた落とし穴：2026年には利下げは1回だけかもしれないということ。市場はもともと2〜3回の利下げを予想していたのに、その期待が崩れ、再び下落を招いた。

個人投資家が耳にするのは「利下げ」その言葉だけ、機関投資家が見るのは「来年はほぼ利下げなし」……