3分でわかる、なぜ米連邦準備制度理事会（Fed）の利下げにもかかわらずビットコインは下落し、罠になったのか。

多くの人は今朝のチャートを見て混乱したでしょう。明らかにFedが利下げしたといわれているのに、ビットコインは上がらず、突然大きく下落しました。もしかしてデマですか？

慌てずに、その難しい金融用語をわかりやすく解明すれば、これは良いことのように見えて実は罠だとわかるでしょう。

1. 所謂の好材料はもう新鮮味がない
今回、Fedは25ベーシスポイント（0.25%）の利下げを行い、金利を3.50%-3.75%に調整しました。
要するに、あなたが試験で60点を取ったとき、父親が「ゲーム機を買ってやる」と約束していて、実際に買ってきたのと同じです。すでに知っていたことなので、驚きはありません。
暗号通貨界でも同じで、みんながもうこれだけ下げると予測していて、理解のある資金は半月前に買いそろえて待っていました。今日の発表で好材料が実現し、その瞬間に売って利益を出し、退場する人たちが出て、それが売り圧力となって価格が下落したのです。

2. 今後の好調な相場期待が崩壊したことが最大の下落要因
今回の発表内容によると、2026年までに利下げはおそらく一度だけだろうとのこと。
これが最も深刻です！以前は、多くの人が来年も連続して利下げを続けて資金が大量に流入し、暗号通貨市場はバブルになると考えていました。
しかし、パウエルFRB議長ははっきりと、「来年はそんなに多くの利下げはしない、もしかしたら一回だけ」と発言しました。
来年に多額の資金流入が見込めないとなると、資金は引き締まり、期待していたバブルの夢は消え、買い控えが進み、売りが増える結果となったのです。

3. Fed内部で意見がまとまらず、利下げ反対派が増加
今回の投票では反対派が3人もいて、甚至利下げすべきではないと考える人もいます。
以前は全員が一致して利下げを支持していたのに、今回は3人のキーパーソンが反対し、インフレ再燃を懸念していることを示しています（特にトランプ大統領が再登場する可能性もあり、政策に影響する恐れもあります）。
ビットコインにとっては、「お金を多く流してはいけない」と誰かが言えばリスクになるのです。みんなは今回の利下げ後、しばらくはもう下げないのではと恐れているのです。

【まとめ：なぜ下落したのか】
簡単に言えば、みんなは継続的な資金供給による良好な相場を期待していたのに、実際は来年一度だけの利下げと、Fed内部でも意見が分かれていることに失望したからです。
市場は悪いニュースを恐れるのではなく、予想より実際の状況が悪いことを怖れるのです。今回の利下げは表面上良さそうに見えますが、将来の期待が全て崩れたために、ビットコインは下落したのです。