12月7日の相場は、正直言ってかなりつらかったです。

ビットコインはじわじわと下落し続け、まず89,000ドルを割り込み、しばらくして88,000ドルの下まで落ちました。ここ数日の史上最高値から計算すると、すでにほぼ30%も下落しています。当日の終値で過去24時間の下落幅は2%強で、一見大きくはないものの、このじりじり下げる感じが余計につらいです。

もっと重要なのは——誰も取引していないことです。

出来高が一気に半減。BTCやETHなどの主要コインの取引額も半分以下になり、市場は閑散としています。こうした出来高減少のじり安は最も苦しいもので、上昇時は賑やかでも、下落時には対となる売買相手すら見つかりません。

高レバレッジで取引していた人たちはさらに悲惨です。過去24時間で全体で約10万人がロスカットされ、清算された資金は1億1,000万ドルを超えました。市場が少しでも動けば、レバレッジはまるでミンチ機のようになります。

みんなが待っているのは、たった一つ——12月9〜10日の米連邦準備制度理事会（FRB）の政策金利会合です。

当時、市場は12月の利下げ確率を87%と織り込んでおり、ほぼ「確定」といった雰囲気でした。しかし問題は、FRB内部でも意見が割れていたことです——ハト派的な発言をするメンバーもいましたが、実際に利下げするのか、その方法など、大きな対立がありました。

こういう時期、市場は「イベント前の真空期間」に入ります。誰も大きなポジションを取る勇気がなく、機関投資家も個人投資家も、まずはポジションを縮小して、結果が出るのを待とうとします。JPモルガンはまだ強気を叫んでいましたが、実際には出来高は減るし、価格も下がる一方でした。

要するに、12月7日は「様子見の日」だったのです。価格は底を探り、センチメントは低迷し、取引も縮小。すべてはFRBの答え待ちの状態でした。