SpaceXへの投資にアクセスするために9層ものSPV構造を積み重ね、実質的には何の付加価値もないのに2%の運用手数料と20%の成功報酬を抜き取っている連中？ああ、今まさに大喜びしていることだろう。

この仕組み自体が、一部のオペレーターがいかにしてシステムを悪用しているかを如実に物語っている。複数のSPV層があるということは、それぞれの階層で手数料が差し引かれるということであり、手数料が複利的に積み重なって最終的に投資家がその負担を背負うことになる。機関投資家レベルの手数料を請求しながら、パススルー以外の価値を全く提供しない場合、情報の非対称性を利用した純粋な裁定取引だ。

このモデルがいまだに存続しているのは驚くべきことだ。SpaceXの割当てを切望するリテールや小規模機関投資家は、ほとんどどんな条件でも受け入れてしまう。そして仲介者はそれを知っている。基礎資産と最終投資家の間に十分な数の法人を挟めば、複数のビークルでの2/20手数料が、単なる書類仕事を本格的な利益源へと変えてしまう。

ところで、実際の価値創出は？どこにも見当たらない。ただ資本の流れから最大限のリターンを引き出すためのストラクチャリングがあるだけだ。