今日はUSDTが6.94まで下落しました。

今回の急落は、東南アジアで起きた事件と関係があると思います。プノンペンにある「カンボジア版電子ウォレット」と称される決済プラットフォームが、12月1日に突然停止しました。

現在、本社の入り口には出金停止の告知が貼られ、数百人の中国人ユーザーが入口を塞いでいます。この会社は以前、現地の資金流通の中心的ハブでしたが、何の前触れもなく消えてしまいました。

事の発端は10月14日です。米国司法省が突如、あるグループの150億ドル相当の暗号資産を凍結すると発表しました。このグループは、そのプラットフォームの最大顧客だったのです。直後にTetherがOFAC（米財務省外国資産管理局）と協力し、関連アドレスを即座にブロック、大量のUSDTが一瞬で凍結資産となりました。

どんなに強いバックグラウンドがあっても、何重にも名義を変えても、このような国際的な規制の前ではまったく意味がありません。まさに次元の違う打撃です。

今回の倒産は連鎖反応を引き起こし、両替業者、資金移動業者、数多くの個人投資家まで巻き込まれました。もはや特定の企業の破綻というより、野蛮に成長してきたグレーなエコシステム全体が崩壊したと言えるでしょう。

あの時代は、本当に終わったようです。