BTCのこの十数年の価格推移を語る上で、月足チャートの中で特に注目すべきラインがある——7月移動平均線だ。このラインは歴史的に何度も強気相場と弱気相場の分岐点として機能してきた。

まず現状を見てみよう：
月足では先月、-17.5%の中陰線を記録し、価格は初めて7月移動平均線（チャート上の青線）を下抜けた。ただし、ここで「ブル相場が終わった」と結論を急ぐのはまだ早い。

本当の「有効な下抜け」かどうかは、この後どう推移するかで決まる——再びそのラインの上に戻れるかどうかだ。戻れなければ、本格的に下抜けが確定する。

次にMACDを見てみよう：
月足レベルのMACDも今月、初めてデッドクロスの兆しを見せている。これはトレンド転換を意味するのだろうか？

答えは歴史が教えてくれる。

2022年初頭、前回のブル相場の終盤に戻ろう：
当時も月足は7月移動平均線を下抜け、MACDも同時にデッドクロスした。結果はどうだったか？その後、2ヶ月以上にわたって力強い反発が続いた。

しかし、反発しても7月移動平均線をしっかり上回ることはできず、最終的に「有効な下抜け」が確定し、ブル相場はここで終了した。

さらに2021年末のプチブル相場を振り返ると：
月足が7月移動平均線を下抜けた後、MACDもやはりデッドクロス。その後3ヶ月間反発が続いたが、やはり青線の上に戻って安定することはできなかった。

このプチブルもここで終了し、その後「3・12」の二番底を迎えた。

つまり今の状況はこうだ：
初動の下抜け＝トレンド終了ではない。今後数ヶ月で失地回復できるかがカギ。テクニカル指標が出すのはあくまでシグナルであり、確定判決ではない。

歴史は単純に繰り返さないが、リズムは似ていることが多い。焦らず、今後の確認を待とう。