夜中にチャートを見張る人は多いが、私のように10年の貯金を120万円から23万円まで減らした人はそう多くないだろう。7年前のあのフルベットで、家のキーボードまで失いかけた。7年後、ようやく口座は回復し、ゼロが2つ増えた。今振り返ると、この市場はギャンブラーを養わない、ルールを理解している人間だけが生き残るのだ。

2018年当時、ブルマーケットが終わったばかりだった。どこもかしこも一攫千金の話ばかりで、友人同士の集まりでは「今回の底値買いは絶対儲かる」と誰もが口にしていた。私もその熱気に流され、10年貯めたお金を一気に投入した——夜中にプレセール案件を追いかけたり、いわゆる反発サインを見ればフルポジションで買い、2週間連続の下落でも絶対に損切りしなかった。結果はどうなったか？120万円が80万円に、80万円が50万円に、最後に23万円しか残らなかった時、私は賃貸の部屋で煙草を吸い、インスタントラーメンすら喉を通らなかった。母が電話で泣きながら言った。「家を全部ダメにするつもりなの？」

このまま終わるのは悔しかった。すべての市況アプリを削除し、187件の取引記録を引っ張り出して一つ一つ精査した。なんと、156件が損失だった！フルベット、底値買い、上昇追い、初心者が踏む落とし穴は全部経験した。3か月かけて、すべての損失理由をノート3冊に書き出し、パソコンの画面には「フルベット禁止、無理な耐えは禁止」と紙を貼った。こうして少しずつ「ギャンブラー思考」を断ち切った。

今思えば、市場にチャンスが足りないことはない。足りないのは生き残る人間だ。あの数年間の教訓は、金で買ったものであり、一つ一つが骨身に刻まれている。