マレーシアの皇太子がリンギット連動型ステーブルコインを発行へ

出典：Coinomedia
原題：マレーシアの皇太子、リンギット連動型ステーブルコインを発表へ
オリジナルリンク：https://coinomedia.com/ringgit-backed-stablecoin/

概要

• RMJDTはマレーシアのリンギットに裏付けされたステーブルコイン
• 現金準備金と国債によってサポート
• ジョホール州の皇太子がプロジェクトを主導

歴史的な展開

マレーシアの金融および暗号資産分野で歴史的な出来事が進行中です。マレーシア国王の長男でもあるジョホール州の皇太子が、RMJDTと呼ばれる新しいステーブルコインを発表する予定です。このトークンはマレーシア・リンギット（(MYR)）と連動し、現金および国債という実際の資産で裏付けられます。

王族がデジタル通貨の発行にこれほど積極的に関与するのはマレーシアで初めてのことです。Bloombergによると、RMJDTプロジェクトは、伝統的金融と新興のブロックチェーン技術を完全な資産裏付けで融合させる大胆な試みとされています。

RMJDTはどのように機能するのか？

RMJDTは「Ringgit Malaysia Johor Digital Token」の略です。このステーブルコインはブロックチェーン基盤で発行されますが、その価値はマレーシア・リンギットによって完全に裏付けられ、現金および短期国債で保有されます。この仕組みは、世界的な資産担保型ステーブルコイン（USDCやUSDTなど）と似ており、しかし強いローカル色が特徴です。

このトークンを現実的で規制された金融商品に裏付けることで、マレーシア国内および東南アジア地域でデジタル資産に対する信頼を構築することが目標です。現金と国債の組み合わせを選ぶことで、RMJDTは流動性・透明性・安定性の確保を目指しています。

プラットフォームや発行時期の詳細はまだ明らかにされていませんが、すでに仮想通貨愛好者や伝統的投資家の間で関心が高まっています。

マレーシアの暗号資産業界への影響

王族主導によるリンギット裏付けステーブルコインの発行は、マレーシアのブロックチェーンの歴史において重要な分岐点となる可能性があります。この動きは、デジタル資産がスタートアップやテック企業だけでなく、国家指導者層からも認識されているという強いメッセージとなります。

また、この動きにより規制当局がステーブルコインに関する明確な枠組みを整備することが期待され、地域での機関投資家による導入やイノベーションの促進につながる可能性もあります。

国債による裏付けと王室の公的な支援を受けて、RMJDTは新興市場におけるステーブルコインの新たな基準となるかもしれません。