今後2週間、注目すべき重要な会議が2つあります。

まずは米連邦準備制度理事会（FRB）。12月9日から10日にFOMCが開催予定で、現在市場では25ベーシスポイントの利下げが広く予想されています。この件は両面で考える必要があります。もしシナリオ通りに25bp利下げが実施されれば、この期待はほぼ織り込み済みとなり、相場の熱気が冷める可能性があります。しかし、もし予想を超えて一気に50bp利下げとなれば、それは明確な好材料となり、市場のリスク選好が一気に高まるかもしれません。

もう一方は日本銀行で、12月18日から19日に会合が開かれます。今回は少し違って、市場では利上げが議論される可能性が取り沙汰されています。これは特に注意が必要です。もし日銀が本当に金融引き締めに転じれば、長期にわたる緩和政策に終止符が打たれることになり、世界の金融市場にかなりの衝撃が走るでしょう。なにしろ、みんな円の低金利環境に慣れているので、突然の方針転換は連鎖反応を引き起こしやすいです。

要するに、この2つのタイミングの前後では、相場のボラティリティが拡大する可能性があります。意思決定をする際は、会議前にしっかりと戦略を整理し、必要なヘッジは事前に準備して、イベント発生後に慌てないようにしましょう。