今年の相場で損益比1:1を達成できたら、それだけで運が良いと言えるだろう。以前は小さな損切りで大きな利益を狙っていたが、今思えばそれは神話だった。

もっともリアルな実態はこうだ。稼ぐときはニワトリが米をついばむように、細かくコツコツやってやっと少し貯まる。一方で損する時は象がフンをするように、一発で今までの利益が吹き飛ぶ。多くの人の取引履歴はまさにこの通りで、目も当てられない。

米国株はすでに真っ赤で見るも無残だが、暗号資産市場はまだ横ばいでじわじわと消耗戦が続いている。正直、この業界自体が今や巨大なカジノだ。毎日、見せかけで資金を刈り取ったり、ロングもショートもまとめて搾取する手口ばかりで、やり方がどんどんエグくなっている。

最も分かりやすいシグナルは？出来高を見れば一目瞭然だ。今の一日の取引量は、三ヶ月前の半分にも満たない。ここまで冷え込んだ市場で、トレンドやチャンスなんて語るだけ無駄だ。