カーボンニュートラルな海運大手NCT(（ナスダック:NCT)）が最近新たな動きを見せています――シンガポールのWeb3技術企業Starks Networkに目を付けたようです。

両社が締結した契約によると、NCTはStarks Networkの半分未満の株式を取得し、さらに両社はzCloak Networkというプロジェクトを共同で推進する計画です。この取引は非常に興味深く、伝統的な海運業界が積極的にオンチェーン技術を取り入れ始めていることを示しています。

Starks Networkはケイマン諸島に登記されていますが、実際の運営はシンガポールで行われています。彼らが手掛けるzCloakプロジェクトはWeb3業界でも一定の実績があります。主な事業はAIによる本人認証、企業向けセルフカストディ型ウォレットソリューション、ステーブルコイン決済チャネル、そしてAI暗号決済技術スタックなどをカバーしています。このような包括的なシステムを構築するのは簡単ではなく、そのため香港サイバーポートからのインキュベーション資金も獲得し、Coinbase Venturesも投資に参加しています。

海運からブロックチェーン基盤インフラへ――NCTの今回の一手の裏には、コンプライアンスに準拠した決済チャネルやエンタープライズ向けウォレットの実用的なユースケースへの期待があるのかもしれません。特にクロスボーダー決済分野では、従来の方法より効率向上の余地がまだまだ大きいですから。