最近あちこちで米国株の崩壊が叫ばれ、2000年のインターネットバブルの再現だと言われている。全て売り払うべきか、熊市の底を待って買い戻すべきか？

私はこの界隈に8年いるが、ビットコインが二度腰折れしたような激しい場面も見てきた—80%の下落も経験済みだ。だからこうした恐怖論にはある程度免疫ができている。

今と2000年を比べると？バブルと言えば、AIは確かにヤバい。NVIDIA一社の時価総額は暗号通貨市場全体を圧倒している。でもよく考えると、AI関連のプロジェクトの総量は、実はあのインターネットバブルと比べるとまだまだ遠い。しかも今は金利引き下げ局面にあり、流動性が引き締まる前に、市場はまだ完全には走りきっていない可能性が高い。

私のやり方は：段階的な調整だけを行う。

全てを売り払う？せいぜいコピー品だけを処分する程度だ。ただし、ビットコインやメジャーなプラットフォームコイン、イーサリアムといった長期的に上昇傾向の資産は、完全に手放すつもりはない。なぜか？売るのは簡単だが、買い戻すのは難しいからだ。

早期の投資者の話は数多く見てきた。数百円で買ったビットコインが何千、何万になったときに売り抜けて、大きな利益を得たケースだ。そして、その後どうなったか？6年、7年経っても再び触らなくなる。なぜか？計算してみると、すべての資金を投入しても、買えるのはせいぜい十数枚だと気づくからだ。心理的にそれを受け入れられない—かつてはとても安かったのに、今では高く見えてしまう。

さらに厄介なのは、7万円で売った後、6.8万円で買い戻そうとすると、手が震えて原資のほんの一部しか買えないこともあるし、やっと低価格を待って買い増ししても、すでに半年以上経っていて、最適なエントリーポイントを逃してしまっていることだ。

結局のところ、長期資産は安易に売り払わないことだ。あなたの心の状態の方が、市場の変動よりもコントロールが難しい場合が多い。