ラテンアメリカ市場は暗号通貨業界の次の戦場となりつつあります。

まずアルゼンチンを見てみましょう。年次インフレ率が100%を超える国では、20%以上の成人が暗号資産を保有しています。しかし、ここには面白い現象があります。彼らが購入する暗号通貨の半数以上はステーブルコインです。なぜでしょうか？それは彼らが求めているのはビットコインの投資特性ではなく、米ドルのヘッジ機能だからです。

ラテンアメリカ全体では、1億2000万人がスマートフォンを持っていますが、銀行口座を持っていません。毎年海外からラテンアメリカに送金されるお金は1600億ドルを超え、従来の方法では平均6%の手数料がかかります。手数料だけでも100億ドルが削減される計算です。

これらの数字の背後には、実際の痛点があります。インフレによる貯蓄の減少、送金の手数料、銀行サービスの不足です。新興金融機関の中には、すでにこの市場に目を付けているところもあり、2026年のラテンアメリカでの展開には注目が集まっています。