BTCは10万ドルの節目で何度も揉み合いを繰り返しているが、この動きの背後にある本当の原因は何だろうか？

半減期のストーリーは続いており、機関投資家の買いも途切れていない。理論的にはサポートがあるはずだが、市場はなかなか上昇せず、むしろやや軟弱な状態だ。

一部の人はマイナーが売りを仕掛けて資金を回復させていると言い、また別の人は個人投資家の信頼不足だと考えている。しかし、視点をマクロの観点に引き上げると、より重要な変数が見えてくる。それは「流動性」だ。

米国財務省側では、政府の予算の行き詰まりにより、約1500億ドルの資金が凍結されている。借金はできるが、通常の支出はできない状態だ。これが何を意味するかというと、市場に流通すべき「増加資金」が止まってしまい、リスク資産の流動性全体が引き締まっているということだ。

暗号市場は流動性に非常に敏感であり、資金が引き締まると価格はすぐに反応する。つまり、今見えているのはファンダメンタルズの崩壊ではなく、「水道管」が一時的に詰まっている状態だ。

短期的にK線がどう動くかは正直誰にもわからないが、もし米国側の予算問題が解決し、財務省が再び資金を流し始めれば、抑えられていた資金需要が一気に解放される可能性がある。

その時、市場はどう反応するだろうか？これは非常に注目すべきポイントだ。

毎日チャートを見て感情的に取引するよりも、マクロのシグナル——財務省の動きや流動性指標の変化——に注目した方が良い。真のチャンスは、多くの人が見落としている場所に隠れていることが多い。