最近、琢磨した結果、あることに気づきました。それは、「正しい道を選ぶこと」と「正しい方法で進むこと」は全く別のことだということです。

例を挙げると、良い市場の道を見つけたとしても、結果的に損失が増えることがあります。これは、市場の道に問題があるのではなく、自分の進め方に問題があるということです。逆に、どんなに優れた方法を持っていても、方向性が間違っていれば、南辕北辙（なんえんほくてつ）となり、立ち止まることが最大の損切りになります。

これをリーダーとマネージャーの役割分担に例えると、前者は戦略を決め、後者は実行を担当します。本当に優秀なトレーダーは、毎日火消しをしているわけではなく、高い視点から遠くを見ることができ、いつ進むべきか、いつ引くべきかを理解しています。

投資の世界でも同じことです。

私たちが市場で何を目指すのか？それは簡単に言えば「お金を稼ぐこと」です。現物取引、先物取引、ETFなどは、あくまでツールに過ぎません。ツールは変わることがありますが、お金を稼ぐという目的は変わりません。

さらに深く考えると、多くの人は「何をすべきか」だけに集中し、「何をしてはいけないか」をあまり考えません。強気市場（ブルマーケット）が来たとき、最も愚かな行動は何か？それは空売りです。これは方向性の誤りです。空売りをしないというルールを守った上で、次に重要なのは技術的な判断です。どのタイミングで建て玉を持つか？どれくらいのポジションを持つか？これらを正しく行うことが成功への鍵です。

トレンドに従うことは大きな方向性を示し、正確なエントリーは細かい技術です。両方をしっかり押さえれば、長期的には結果は自然と良くなります。

市場には常にチャンスがあり、必要なのは、正しい方向を見極め、安定して進める人です。