Gate Research：FG Nexusが10,000ETH超を売却｜TetherがParfinへの投資を発表

暗号資産市場概況

• BTC（-5.68%｜現在価格 86,923 USDT）：過去24時間、BTCは明確な下落トレンドを示しました。価格は92,000 USD超から一貫して下落し、1時間足で大きな陰線が連続して出現したことで下落が加速、約86,100 USDまで下げ、累積で大幅な下落となりました。全体として、急落後に弱い持ち合いが続く構造です。短期的には回復レンジにあり、90,000 USDを再度上回って下落圧力が緩和されるかが注目されます。
• ETH（-6.14%｜現在価格 2,852 USDT）：ETHも本日、全体的に弱い動きを継続し、BTC同様に加速した反落を見せています。短期的なリバウンドを複数回試みたものの失敗し、価格は急落して約2,790 USDまで下げました。全体的には「急落後の弱い持ち合い」というパターンです。2,800 USDが短期の重要サポートとなっており、現在の下落圧力を反転させるには2,950～3,000 USDまでの回復が底打ち確認となります。
• アルトコイン：主要なアルトコインの多くが下落トレンドを継続し、市場センチメントは主に「中立」または「買い」が続いています。Fear & Greed Indexは本日14となり、極度の恐怖ゾーンへと入りました。前月平均25から大きく下落しており、市場の強気勢力が十分でないことを示しています。
• マクロ：11月20日、S&P 500は1.55%下落し6,538.97ポイント、ダウ・ジョーンズは0.84%下落し45,752.26ポイント、ナスダックは2.15%下落し22,078.05ポイントとなりました。11月21日2:00（UTC）時点で、スポット金価格は1オンスあたり4,072 USDとなり、過去24時間で0.13%下落しています。

注目トークン

TNSR – Tensor（+228.49%、流通時価総額：$92.34M）

Gateのマーケットデータによれば、TNSRは現在0.2665 USDで、過去24時間で約228.49%上昇しています。Tensor（TNSR）は、Solanaブロックチェーン上に構築されたプロ向けNFT取引プラットフォームであり、そのエコシステムトークンです。親プロジェクトであるTensor Foundationは、NFTトレーダー、クリエイター、高頻度参加者に先進的な取引ツール、リアルタイム分析、流動性アグリゲーションを提供しています。

直近24時間でTNSRは、テクニカル・資本両面の要因により大幅な価格上昇となりました。まず、TNSRは数日続いた下降チャネルを素早く上抜け、テクニカルな買いが発生。MACDやADXなど複数指標で買い優勢が示され、市場心理が急速に転換しました。またデリバティブ取引も急増し、建玉は約960%増加。資金が積極的にレバレッジエクスポージャーを拡大し、取引高とボラティリティが一気に上昇しました。

DYM – Dymension LDO（+119.67%、流通時価総額：$68.64B）

Gateのマーケットデータによると、DYMは現在0.1581 USDで、過去24時間で119.67%上昇しています。DymensionはCosmos SDKを利用したL1ブロックチェーンネットワークで、RollApps（モジュール型ブロックチェーンアプリ）向けにセキュリティ・流動性・相互運用性のインフラを提供しています。

この24時間、DYMは明確な上昇トレンドを示し、市場心理の改善やテクニカルの強化が主な要因です。もみ合い後、DYMは主要レジスタンスを突破し、取引量が急増。これを短期トレンド反転と見たトレーダーが買いを集中させ、価格上昇が加速しました。また、DymensionエコシステムでのRollApps導入増加やクロスチェーン活動の活発化なども、ファンダメンタルズや長期成長期待を高めました。この期間、ソーシャルメディアやプラットフォームでの活動も増加し、資本流入と短期急騰を後押ししました。

GRASS – Grass（+68.72%、流通時価総額：$254B）

Gateのマーケットデータによると、GRASSは現在0.562 USDで、過去24時間で約68.72%上昇しています。GrassはSolanaエコシステム上で稼働するトークンで、ユーザーが未使用のインターネット帯域を報酬へ変換できる設計です。Grassアプリや拡張機能を通じて、ユーザーは未使用帯域を共有し、ネットワークデータサービスやAIモデルのトレーニングに活用されます。

この24時間、GRASSは複数要因で大きく値上がりしました。Grassが象徴するDePIN（分散型物理インフラネットワーク）＋AI帯域経済モデルへの関心が急上昇しており、ユーザーや機関投資家が遊休資産の収益化という新しい仕組みに注目。Grassはこの新興分野で優位に立っています。過去1日で取引量も大幅増、資本流入と市場期待の転換が見られます。テクニカル的にも安値圏での持ち合いから上抜けし、買いが加速。ただし、急騰局面では高いボラティリティや調整リスクがあるため、投資家は引き続き慎重姿勢が求められます。

アルファインサイト

FG Nexus、株価支援のため1万ETH超を売却し資金調達

ETH資産運用会社FG Nexusは、株価支援のために10,922 ETH（約3,300万USD）超を売却し、さらに1,000万USDの借入も活用して3,400,000株を自社株買いしました。これは流通株式の約8%に相当し、平均買付価格は3.45 USDで、1株あたりの純資産価値（3.94 USD）を下回っています。このニュースを受けて、ETHは一時約2%、BTCも約1%下落しましたが、その後はいずれも一部反発しました。

この大規模な売却は、デジタル資産金融企業が直面する根強いプレッシャーを浮き彫りにしています。多くの企業で株価が暗号資産保有の純資産価値を下回る状況が続いています。先月はETH財務会社ETHZillaも約4,000万USD相当のトークンを自社株買いのため売却しました。FG Nexusは現在も約40,000 ETHと3,700万USD分の現金・USDCを保有していますが、中核資産を売却しながらどこまで事業継続できるか市場の注目が集まっています。

Tether、Parfinへ出資しラテンアメリカでUSDTの機関導入加速

ステーブルコイン発行元Tetherは、ラテンアメリカのデジタル資産プラットフォームParfinへの戦略的出資を発表し、同地域で主力ステーブルコインUSDTの機関投資家導入を促進します。この出資は、ブロックチェーンを活用した金融機関の決済効率向上が目的で、国際送金、リアルワールドアセット（RWA）トークン化、貿易金融、商業債権、クレジットカード債権などが対象です。

Parfinは2019年設立。金融機関向けにカストディ、トークン化、取引、デジタル資産管理サービスを提供し、ブラジルやアルゼンチンなどラテンアメリカ諸国で規制登録・コンプライアンスライセンスを取得しています。

Fear & Greed Indexが15まで低下、市場心理は「極度の恐怖」に

CMC Crypto Fear & Greed Indexの最新値は15となり、心理は「極度の恐怖」ゾーンに急落しました。昨日の16、先週の25、先月の30から大幅な低下です。過去1年、インデックスは大きく変動し、2024年11月の年間高値88から急落し、2025年には複数回極端な安値を記録しました。インデックスの低下とともにBitcoinの価格と取引量も下落、心理と価格トレンドがともに弱含み、資金流入意欲も持続的に減少しています。

2024年後半から2025年前半は比較的活発な強気局面でしたが、マクロや業界の不透明感が増す中、心理は徐々に弱まり、2025年後半は恐怖ゾーン入りが頻発。現在値は年間安値に近く、市場のリスク志向が大幅に縮小、投資家は様子見姿勢が強く、流動性も不足しており、短期的にも心理の低迷が続きそうです。


参考

• Gate, https://www.gate.com/trade/BTC_USDT
• Farside Investors, https://farside.co.uk/btc/
• Gate, https://www.gate.com/trade/ETH_USDT
• Farside Investors, https://farside.co.uk/eth/
• Gate, https://www.gate.com/trade/GT_USDT
• Gate, https://www.gate.com/price
• Gate, https://www.gate.com/launchpool/PLANCK?pid=433
• Coindesk, https://www.coindesk.com/business/2025/11/20/ether-treasury-firm-fg-nexus-unloads-nearly-11k-eth-to-fund-share-buyback
• Panews, https://www.panewslab.com/zh/articles/fbeeb3e6-4a35-4462-889c-0d09055ea263
• Coinmarketcap, https://coinmarketcap.com/zh/charts/fear-and-greed-index/

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免責事項
暗号資産市場への投資は高リスクです。ユーザーはご自身で十分に調査し、資産や商品の性質を十分に理解した上で投資判断を行ってください。Gateは、これらの判断に起因するいかなる損失や損害についても責任を負いません。